11月の腰越教室
相次ぐ台風襲来で被害に遭われた全国のみなさま、心からお見舞い申し上げます。11月に入ってようやく天気が安定し、この月の腰越教室はさわやかな秋晴れの6日に行われました。
課題は「ポトフ」です。
「民族が生き抜いた道筋にある食方法の代表格、この程度は各家庭で楽にこなしてほしい」(辰巳芳子)というポトフの語源は、ポは壺(深鍋)、フは火のこと。煮るのに向いた肉の部位と、その土地の野菜を、香辛料、水、塩などと一緒に深鍋で日がなことことと炊く、西欧のどの国にもある料理です。スープと具を一皿にして食したり、別々に食したりします。
この日はスープ(上の写真・左上の青い椀)と具(手前の肉と野菜)を別に盛り付けました。肉と野菜には「サルサ・ヴェルデ」(きゅうりのピクルスやケイパー、たまねぎ、にんにく、イタリアンパセリをみじん切りにし、オリーブ油と酢、ウスターソース、レモン汁、タバスコ、塩・こしょうを合わせたソース)と、「モルネーソース」(ベシャメルソースにポトフのスープ、卵黄、パルミジャーノ・レッジャーノ、塩を合わせたソース)が添えられています。
「モルネーソース」は「ベシャメルソース」から作りました。つやのある滑らかなベシャメルソースに仕上げるコツは、弱めの火にかけた鍋のなかでバター(50グラム)と小麦粉(70グラム)をとにかくよく混ぜること。温めた牛乳(カップ2)を3回に分けて加えましたが、その都度よくよく混ぜることが大切です。
試食の時間、教室にはそのおいしさにため息がもれていました。
肉を炊くところから2日かかるポトフですが、調理法そのものはシンプルです。ぜひご家庭でもお試しください。
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